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平成３年に開館したリベルテは、昨年９月に映写担当の男性が退職。休館を余儀なくされ、オーナーの西日本観光（日田市、合原真知子社長）が後任を探していた。「映画館で働きたい」と希望していた重信さんを、別の映画館経営者から紹介され採用した。  【関連記事】そのうえで、「（５月の）胡錦濤・中国国家主席の来日時には、問題を解決しておいてほしい。必要なことがあれば、意見を申し上げることもあるかもしれない」と語った。米政府は21日、次期駐日大使にジョン・トーマス・シーファー駐豪大使を指名したと発表した。サンフランシスコ講和条約が発効した1952年４月28日の深夜に羽田空港に降り立ったロバート・マーフィー氏から数えて戦後14人目の駐日大使として４月ごろ着任する見込みだ。　戦後の駐日大使を振り返ると次のようになる。(1)マーフィー　外交官（ベルギー大使）(2)アリソン　外交官（国務次官補）(3)マッカーサー　外交官（ＮＡＴＯ国際問題顧問）(4)ライシャワー　学者（ハーバード大教授）(5)ジョンソン　外交官（国務次官代理）(6)マイヤー　外交官（イラン大使）(7)インガソル　経済界（シカゴ商工会議所理事）(8)ホジソン　経済界（労働長官）(9)マンスフィールド　政界（上院院内総務）(10)アマコスト　外交官（国務次官）(11)モンデール　政界（副大統領）(12)フォーリー　政界（下院議長）(13)ベーカー　政界（上院院内総務）　シーファー氏と同じ経済界出身は過去に2人。いずれも日本の繊維製品などの輸出で打撃を受けた産業界の後押しを受けて就任した。米国の国益をむき出しにした物言いが多く、日本国内での評価はいま一歩だ。　最近多かった政界出身者はいずれも隠居間近とあり、目先の成果にこだわらなかった。自動車や牛肉の輸出入に関する日米交渉で米通商代表部（ＵＳＴＲ）に譲歩を促したマンスフィールド氏や沖縄の米軍普天間基地の返還決定を根回ししたモンデール氏らに感謝する人は多い。　シーファー氏の名前は正直知らなかった。政界でも同氏を予想していたという人はほとんどいなかったようだ。永田町や霞が関は、後付けで知ったかぶりする人の多い街だが、今回の人事についてはさすがに「オレはあると思ってたんだよ」と語る人に出会ったことがない。　それだけに「小物起用」との不満もあるようだ。ＢＳＥ（牛海綿状脳症）をめぐる牛肉貿易などで米経済界の意向をごり押しするのではないかと懸念する向きもある。　テキサス州議会の議員を三期務めた以外は公職の経験は現在の駐豪大使だけ。ブッシュ大統領と野球のレンジャーズの共同オーナーを務めたことなど「大統領と仲良し」という逸話ばかりが伝わってくる。まるで徳川綱吉の将軍就任で一気に立身出世を遂げた柳沢吉保のような印象だ。　側近政治によい印象を抱く人はまずいない。無能なくせに、おべっかをつかって権力者に取り入り、やたらと威張る。そんなイメージだろう。　オーストラリア政府のある関係者によると、向こうでも初めはそんな風な受け止めが多かったそうだ。着任直後のシーファー氏は米豪関係を批判した野党をかなり露骨に攻撃。敵と味方を峻別するブッシュ大統領とウマが合うだけのことはあると評判になり、主要新聞は軒並みアンチ・シーファーに回った。　ところが今では離任を惜しむ声でいっぱいだそうだ。主要国の大使が大統領と電話できるのは当たり前だが、用事があろうとなかろうと年がら年中、電話する機会がある大使はそうはいない。　懸案だった自由貿易協定（ＦＴＡ）交渉で、正式な外交ルートでは伝わらない微妙な対立点を伝え、妥結に導いたことから評価が一変したという。　シーファー氏と連携してきた現与党側の関係者の話だけにどこまで信用してよいのか、やや割り引いて考える必要はあろう。だが、「大統領と親しくない大物よりも親しい小物の方が遥かに影響力がある」というのはその通りかもしれない。　しばらくは側近の手腕の期待してみようと思っているのだが、いかがだろうか。宇宙飛行士の土井隆雄さん（５３）らが滞在する国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）が地球を周回する姿が１８日未明、北海道千歳市の支笏湖畔から肉眼で確認された。市中心部を流れるマイン川とそびえ立つ高層ビル群から「マインハッタン」の別名もあるフランクフルト。よそ者からは「ドイツらしくない」と陰口も聞かれるが、地元の市民たちは摩天楼が織りなす欧州でも独特の景観を「スカイライン」と呼んで大いに自慢している。　その摩天楼も、初めから歓迎されたわけではない。1970年代に高さ142メートルの最初の高層ビルが建設されると、「金持ちのシンボル」として反対論が巻き起こった。工事中に最上部で夜間の火災が発生し、見物に集まった人々から歓喜の声があがったという。　市も大通りに面した敷地に点在する形で許可してきたが、80年代に現代の町の象徴ともいえるドイツ銀行のツインタワーが完成すると見方も変わった。90年代には200メートルを超えるビルが続々と登場。昨年のサッカーワールドカップでは、開会イベントの一環でビル群の壁面をスクリーンに、新旧の名選手の姿を上映して盛り上がった。　ただ、ほとんどのビルは金融機関などが使用しており、一般の立ち入りは禁止。都市計画に携わった建築家のアルベルト・シュペーア氏（72）は「上層部を開放するように協議したが、保安上の理由などで実現できなかった」と話す。市民らが展望台から眺望を楽しめるのは、高さ200メートルのマインタワーぐらいに限られる。　それだけに、摩天楼の中身は謎めいている。ある銀行のビルには最上部に重役専用トイレがある。取締役会の前後などにガラス張りのトイレに紳士たちが並び、ライバルのビルを見下ろしながら用を足すのだろうか。ビルの入り口では警備スタッフが厳重に出入りを管理し、普段はうかがい知れないことが多い。　不満な市民にも探訪のチャンスがないわけではない。５月12―13日には地元新聞社などの主催で「摩天楼フェスティバル」が開かれ、15棟の高層ビルを公開。４回目となる祭典も前回から６年ぶりとあって、初めてインターネットで受け付けた８万枚の入場整理券はすぐに札止めになるほど関心を集めた。　2001年の米同時テロの影響で、フランクフルトでも一時は新規の建設計画は自粛するムードが続いたが、来春には欧州中央銀行（ＥＣＢ）が11年の完成を目指して新本店ビルの建設に着手するなど、摩天楼はまだまだ増える見通し。スカイラインはこれからも姿を変えていきそうだ。（フランクフルト＝後藤未知夫）

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